2017年10月19日発行
(バックナンバーはこちら

ICAS通信 124号

「神さまがいない月 !!」

10月は旧暦で神無月と言います。その語源のひとつに出雲大社に全国の神が集まって1年のことを話し合うため、出雲以外には神がいなくなるという説があります。神さまがいないとなると、縋りようのない不安感を覚える人もいるかもしれません。

そんな中、世界の重要イベントが続きます。北朝鮮の核実験問題、中国の共産党大会、欧州政局での右傾化の流れ、我が国の衆議院総選挙など。さらに11月初旬の米国トランプ大統領の日韓中歴訪となります。いずれも株式市場にはインパクトのあるイベントですので、目が離せません。じっくりと掘り下げて広角で冷静な判断が求められそうです。

イカスの投資クラブ例会や投資塾を有効活用いただき、自分なりのシナリオ作りをまとめてみては如何でしょうか。
イカスでは投資クラブの他、交流会、企業見学会、シネマ倶楽部、カラオケ倶楽部、ゴルフ倶楽部など、幅広いコミュニティーの組成にも力を注いでおります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

目 次

  1. 鎌田留吉レポート
    『リベラルな「希望の党」』
  2. 今月の推薦映画
    『僕のワンダフル・ライフ』
  3. 株式投資力クイズ問題
  4. 直近の主要イベントのお知らせ
  5. イカスからのお知らせ

1. 鎌田留吉レポート

『リベラルな「希望の党」』

千葉の県人 鎌田 留吉

イメージ
筆者近影

安倍首相の突然の衆議院解散を契機として、小池百合子東京都知事が「希望の党」を創立し、それに新進党が合流するかと思いきや、「リベラルは排除する」ということでドタバタが始まった。
小池氏が言う「リベラル」とは平和憲法を順守し、安保法制に反対する立場の人という意味のようである。しかし、この「リベラル」という言葉は日本で極めて不分明に使われていて、中身がよくわからないところがある。

そこで、日本とアメリカ、両国で弁護士資格を保有している山口真由氏の「リベラルという病」(新潮選書)(2017.8.20発行)を参考にして「リベラル」と「保守」の意味を分明にしたい。
山口氏はアメリカに於ける「Liberal」政党である民主党(Democratic Party)(以下Lと書く)と「Conservative」政党である共和党(Republican Party)(以下Cと書く)の特徴を以下のように比較している。

  1. 理念;Lは平等を重視し、Cは自由を重視する。
  2. 政府については;Lは大きな政府を志向し、Cは小さな政府を志向する。
  3. 格差社会への対応は;Lは再分配を重んじ、税金を増やして、政府によるコントロールを強め格差是正に努める。Cは自助努力を重んじ、経済は自由な市場に任せるべきであると考える。個人には減税を優先する。
  4. 財政に対する対応は;Lは国家の赤字が膨らみ安い。Cは財政の均衡を求める。
  5. 外交;Lは野蛮な地域に民主主義を布教するのが正義と考える。そのために武力による介入も辞さない。金融緩和による通貨安もいとわない。Cは強いアメリカを標榜し強いドルを指向する。従って金融緩和には否定的である。反共主義の立場に立ち、国防費は増やす。
  6. 社会政策については;Lは女性が自分の人生を選択する権利があると考え、子供を産まない権利を認める。Cはキリスト教を重んじる立場から、胎児の生まれてくる権利を重視する。
  7. 銃規制にかんしては;Lは、規制強化を訴える。Cは政府に対する不信から、自分の手で自分の命と財産と家族を守る権利があると考える。

この基準から日本の政党の状況を考えると、戦後の自由民主党は、(小泉内閣の一時期を除いて)2. 3. 4. の点に於いては明らかに「リベラル」であったことがわかる。思うに米ソが対立していた時代には自由と民主主義を守る自由民主党と共産主義或いは社会主義を標榜する共産党・社会党とが対立し、「保守」と「革新」という色分けがなされていた。

本来自民党は自主憲法の制定を設立理念としていた。それが池田内閣以降、米の核の傘の下、軍備はアメリカに委ね政・官・財一体となり、高度経済成長路線をひた走った。そして「一億総中流社会」をさえ現出させたのである。
しかし、1990年代に入り共産陣営が敗北するに及び、「革新」という言葉が後ろにやられた。自民党は選挙に勝つため本来「革新」が唱えるべき政策をうまく取り込み、(まさに丸山真男氏が指摘するように系統的ではなく、蛸壺が独立的に存在するように、いいとこ取りをして)野党は存在の軸を失い、「反対のための党」に堕していったのである。そして彼らを「リベラル」と呼ぶようになった。

今度の選挙における各党の公約をみても、「これはどの党が言っているでしょう」と、目隠しテストをしても憲法に関わる項目以外は、明確にその党を指摘できる人はいないのではなかろうか?
そして、いまや70年以上続いてきた「憲法」を、「保守」党が「改革」することを訴え、「リベラル」が「順守」を訴えるという、無原則国家を露呈させるに至ったのである。

2017.10.17 記

2. 今月の推薦映画

『僕のワンダフル・ライフ』

ICAS専務理事 望月純夫

『僕のワンダフル・ライフ』は、飼い主と固い絆で結ばれた犬が何度も生まれ変わって再開しようと奮闘するファンタジードラマで、原作はW・ブルース・キャメロンのベストセラー小説「野良犬ドビーの愛すべき転生」で、監督は「HACHI約束の犬」「マイライフ・アズ・ア・ドア」など、ドッグ・ムービーの秀作を作ってきた名匠ラッセ・ハルストレムです。
 少年イーサンに命を救われたゴールデンレトリバーの子犬ベイリーは、飼い主となったイーサンを慕い、いつも一緒にいて強い絆を育んで行きます。しかし犬の命は人間より短く、やがて別れの時が来ます。

イーサンより先に立ったベイリーでしたが、ベイリーは再開したい一心で、犬種や性別を変えて、生まれ変わりを繰り返します。犬のベイリーが最愛の飼い主イーサンとの再開を目指すのは「イーサンを幸せにする」ため。これだけでも泣けるのですが、本作は単なる動物ものファンタジーではありません。イーサンが味わう、家庭や恋、将来の夢などでの苦い挫折を通してみれば、ままならぬ人生の複雑さが見えてきます。50年間で3度輪廻転生を繰り返す犬を通して、アメリカ現代史の移り変わりを見ることが出来ます。深みのある作品としては、語り口はあくまで軽やかで、和みの作品です。

犬種・性別は、ゴールデンレトリバー、シェパード、コーギーと、生まれ変わりますが、中身は愛すべきベイリーのままです。複数のエピソードで語られる泪と笑いのストーリーは、犬好きの心をがっちりと捉えて離しません。可愛らしい犬たちの演技にも魅了されます。
ベイリーの声を担当するのは「アナと雪の女王」でオラフを演じたジョシュ・ギャッド。ちょっとおしゃべり過ぎる気がしますが、イーサンに会いたいベイリーの一途な思いを感情豊かに演じています。
時には親友として喜びを分かち合い、時には悲しみや孤独を癒やし、時には恋のお手伝いも、無償の愛を捧げる犬が人間の最良の友と言われる理由がよく分かる傑作です。

 

3.株式投資力クイズ問題

投資に関する問題です(答えは最下段にあります)。

1:一部アルミ・銅製品の品質改ざんをした神戸製鋼に関する問題です。下記の中から間違いを1つ選びなさい。

  1. 自動車用アルミ板ではパイオニア的存在である。
  2. 自動車用エンジンの弁バネ用線材では世界シェア5割である。
  3. 今後の過程で、会社の解体・統合を含む再編策が経営課題となる可能性は少ない。
  4. 同社は、財務体質がぜい弱で、2017年3月期まで2期赤字であった。

2:2017年の半導体市場の特徴についての記述です。下記の中から間違いを1つ選びなさい。

  1. 人気の装置はフラッシュメモリーなどに使われる最先端の300ミリウェアである
  2. IOTの拡大を受け、特に車載や産業機械向けの需要が拡大している。
  3. 中古装置の盛り上がりは、装置メーカーにとって追い風である。
  4. IOTでは複雑な処理ではなく、単一の機能を持つ半導体を多く必要とする。

3:半導体に関連した記述です。下記の中から間違いを1つ選びなさい。

  1. 東京エレクトロンは、半導体製造装置では世界4位である。
  2. 信越化学は、半導体シリコンウエハでは首位である。
  3. ディスコは、研磨装置で世界首位である。
  4. ルネサスエレクトロニクスは、車載用マイコンに強く、日産系の会社である。

4:EVに関する記述です。下記の中から間違いを1つ選びなさい。

  1. 日本の世界シェアは第2位である。
  2. 中国のシェアは55.1%で断トツの首位である。
  3. 世界のEV販売台数は約46万台である。
  4. 中国は2025年頃までに年間販売台数の2割を次世代車にする計画。

4. 直近の主要イベントのお知らせ

  • 10月20日(金)08:00〜第4回ゴルフ倶楽部清川カントリー
  • 10月27日(金)18:30〜カラオケ倶楽部西新橋 倶楽部エル
  • 11月11日(土)18:00〜イカス下期交流会半蔵門 る・ぴあの
  • 11月15日(水)15:00〜シネマ倶楽部有楽町と第一ホテル
  • 11月24日(金)18:30〜カラオケ倶楽部西新橋 倶楽部エル

*以上の他、各種イベントはイカス イベント情報をご覧ください。

お知らせ

  1. 10月から1ヶ月に1回(第3週月曜日)、月間有料メールマガジン(毎月1,000円)を発行します。
    このメルマガでは、米国政治経済、欧州政治経済、中国政治経済、日本政治経済、今週の銘柄の投資ポイント(5銘柄)をA41枚で提供します。出来るだけ6ヵ月単位でお申し込みください。
    お申し込みは info@toushi-club.comまで、まずはサンプル版から !!
    お名前、ご住所、メールアドレス、携帯電話番号もお知らせ下さい。
  2. イカスでは会員制度として「一般会員」と「投資クラブ会員」があります。
    一 般 会 員」‥‥ 会費無料。「活かす通信」ほか各種イベント・セミナー等の案内
    投資クラブ会員」‥‥ 年間運営費36,000円。一般会員サービスに加えて投資クラブで専門情報を受けて実投資に参加できます。
    ※まずは、多くの方に一般会員への登録で第一歩を!イカス事務所にご連絡いただき登録をお願いします。
  3. メルマガ配信登録、アドレス変更、配信解除連絡はホームページからお願い します。
    www.toushi-club.com/fmerumaga.htm
  4. より高度な具体的な銘柄選びは週間有料メルマガを活用ください。
    週間有料メルマガ:年間24,000円 毎週日曜日配信です。
    発行人:特定非営利活動法人イカス
    発行責任者:林 孝男
    お申し込みはこちら↓です。
    cgi.toushi-club.com/mmoushikomi.htm

「活かす通信」

  1. 発 行 人:特定非営利活動法人イカス www.toushi-club.com
  2. 発行責任者:林 孝 男

    ※当メールマガジンについてのご意見は以下のメールにお願いいたします。
    メール:info@toushi−club.com 電話:03-3432-5859 FAX:03-3432-5869

(株式投資力クイズの答え:1→3 2→1 3→4 4→1)