2017年12月20日発行
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ICAS通信 126号

「来年のカレンダーは明るいメモで埋め尽くせるか?」

今年もアッという間に師走を迎えることになりました。書店や文具店のカレンダー売り場は今が書き入れ時、色とりどりの暦を求める人々で賑わっています。

今年は世界の株式市場がアメリカを牽引役に概ね上昇基調を継続。特に日本はバブル崩壊以後の最高値を塗り替え、久々に明るさを感じることとなりました。

来年も順調に上昇基調を維持できるでしょうか。北朝鮮問題、中東の混迷、民族の独立機運等々難問も山積しておりますが、英知をしぼって解決の糸口を探っていきたいものです。そして、終わってみれば大きなアクシデントのない安定的な一年であってほしいものです。株式市場動向においても、相互研鑽に励み成果の実現に向け努力を継続して参りましょう。

イカスでは投資クラブの他、交流会、企業見学会、シネマ倶楽部、カラオケ倶楽部、ゴルフ倶楽部など、幅広いコミュニティーの組成にも力を注いでおります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

目 次

  1. 鎌田留吉レポート
    『インフレの足音が聞こえる‥‥カタカタカタ‥‥』
  2. 今月の推薦映画
    『探偵はBARにいる3』
  3. 株式投資力クイズ問題
  4. イカスからのお知らせ

1. 鎌田留吉レポート

『インフレの足音が聞こえる‥‥カタカタカタ‥‥』

千葉の県人 鎌田 留吉

11月15日付の日経「大機小機」に「世界の物価が上昇に転じた」という記事が出ていた。0%台のインフレ率をうろついていて、黒田バズーカの限界ばかりが取り沙汰されている日本の現状を知る者にとっては、全く寝耳に水の記事であった。
論者は言う。世界経済の拡大が始まっており、それと共に世界の物価も上がり始めた。世界主要50カ国の消費者物価の加重平均でみると、昨年9月に上昇に転じた。今年3月には新興国の物価低迷にも歯止めが掛かり、8月に50カ国すべてがプラスになり、9月は2.2%と2%を超えた、と。そして結論付ける「世界の物価上昇が始まっている。」

日本も、17年7〜9月期は①CPI②GDPデフレーター③単位労働コスト④GDPギャップの4つの指標がそろってプラスになった。まさにインフレの足音が聞こえ始めたのではないか?カタカタカタ‥‥。

物価に大きな影響を与えるWTI原油価格が2016年前半の30ドル割れからほぼ倍の58ドルを付けるに至った。上場企業が3年ぶりに増収となり2年連続最高益になる。これは資源価格の上昇と、世界経済の回復、そして何よりも円安・ドル高によるものである。17年4〜9月の円相場は1ドル=111円と前年同期より約6円の円安で(因みに12月19日現在112円62銭)、円相場がこの水準で推移すれば、今期の上場企業の売上を約1ポイント分押し上げ純利益を約3ポイント分押し上げるとみられる(日経11月15日1面)。それであるなら、逆に言えば、輸入業者である国内産業にとって実に苦しい数年間であった筈だ。彼らはブラック企業と言われようと、デフレマインドの蔓延した国内で値上げに走るよりは、従業員を過重労働に駆り、サービス残業を強いながら、じっと値上げせずに堪えてきたのだ。

しかしクロネコヤマトの宅急便の値上げにより状況が大きく変わった。ヤマト運輸は2015年頃から値上げの世論喚起を行い、2017年4月28日に運賃改定の発表を行った。そして徐々に値上げを実施してきた。このヤマト運輸の値上げは2つの意味で画期的である。
1つは物流の要である運賃の値上げは、仕入れ値に影響し、販売値に影響する。企業は強烈な価格転嫁圧力を受けることになる。
2つ目はより重要だと思われるのだが、国内企業の間に「値上げしてもいいのだ !!!」という感慨を抱かせたことである。事実その後は堰を切ったようにアサヒビールが大瓶10%値上げし、居酒屋「鳥貴族」が均一メニュー280円を298円(6.42%)に値上げした。ハイデ日高がビール20円、ハイボール10円、餃子10円値上げ。リンガーハットも平均4%、日清オイリオもオリーブオイルをキロ当たり20円以上値上げした。

息を潜めて耳を凝らして欲しい。インフレの足音が聞こえてこないか?
カタカタカタカタカタカタカ‥タカ!‥高 !! 高 !!!

2017.12.19 記

2. 今月の推薦映画

『探偵はBARにいる3』

ICAS専務理事 望月純夫

『探偵はBARにいる3』は、大泉洋と松田龍平が凹凸コンビに扮する人気シリーズ劇場版第3弾です。

舞台は、アジア最北端の歓楽街・北海道・札幌、ススキノ、この街を知り尽くす探偵は、相棒の高田の後輩から行方不明になった女子大生・麗子を探してほしい旨の依頼を受けます。
行きつけのバーを根城にする軽妙な探偵と、武闘派でぶっきら相棒・高田との名コンビぶりが最大の魅力の作品であり、札幌・ススキノを舞台としたご当地映画でもあります。

気楽な気持ちで引き受け、調査を進めていくと、彼らは怪しげなモデル事務所の美人オーナー・マリにたどりつきます。マリの後ろには、札幌経済界で頭角を現している北城グループの社長であり、裏社会で暗躍する冷酷非道な北城という黒幕がいました。
謎に包まれたマリに翻弄されるうちに、探偵たちはマリの巧妙な罠に落ち、さらに大きな事件に巻き込まれていきます。


今回も、旧知のヤクザや新聞記者ら、お馴染みのメンバーが登場します。加えて今回のキーパーソンは、北川景子扮するマリはお約束の訳ありの美女です。しかもマリには命がけの思いもあります。悲しい過去を背負う謎めいた美女のマリからも、ある依頼が、どんなヤバイものであっても、人情派の探偵は断るわけにはいきません。かくして探偵と高田は、覚せい剤がからむ危険な事件に巻き込まれていきます。

アクション・暴力シーンがあっても、全体のトーンはハードボイルド風味のコメディーで、このシリーズの持ち味でもあります。監督は橋本一からNHK出身の吉田照幸に交代しましたが、いい意味での緩さは引き継がれており、安心感はあります。同じコンビ、同じ街、でも今回は、信頼関係で結ばれている探偵と高田の男同士の友情に憧れるファンもいます。

冬の北海道、猥雑なススキノにこだわり、日ハムの栗山監督まで登場する今作品、4年ぶりですが、安定的な娯楽作品に仕上がっています。探偵の少し寂しげな背中が、いつもながら愛おしいものがあります。
第1弾の女優は小雪、第2弾は尾野真千子でした。第1弾の小雪が一番光っていると思います。

3.株式投資力クイズ問題

今月のクイズです。投資の基本に関する問題です。(答えは最下段にあります)。

1:NT倍率についての記述です。下記の中から間違いを選びなさい。

  1. Nは日経平均、TはTOPIX指数を示し、日経平均をTOPIXで割った比率をNT倍率と呼びます。
  2. 2017年12月12日現在のNT倍率は12.60倍である。
  3. 2000年以降の最高は12.72倍でした。
  4. NT倍率は、値がさ株にあまり影響はされない。

2:東京市場に関する記述です。下記の中から間違いを選びなさい。

  1. 日本株の振れ幅(ボラティリティ)が大きいのは外人投資家の比率が7割を占めるからである。
  2. 日経平均の寄与度の大きい銘柄はソニーである。
  3. 1銘柄で51円近く押し上げ・押し下げる。
  4. 国内投資家が少ないことから市場乱高下が激しくなる。

3:株式市場に関する記述です。下記の中から間違いを選びなさい。

  1. 戦後の申年の成績は4勝1敗と好成績である。
  2. 相場格言では、申酉騒ぐ、戌笑いと言われている。
  3. 掉尾の一振、掉尾とは物事の最後になって勢いの盛んになる事で、年末高を総称してそう呼ばれる。
  4. 世界の名目GDPに占める米国の割合は1985年の35%から変化はない。

4:株価の上昇要因に関する記述です。下記の中から間違いを選びなさい。

  1. 魅力的な株主優待がある。
  2. 好調な企業業績に伴い公募増資を予定している。
  3. 業績の上方修正に伴い増配の可能性がある。
  4. 自社株買いが予定されている。

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(株式投資力クイズの答え:1→4 2→2 3→4 4→2)