2018年1月18日発行
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ICAS通信 127号

「迎 春」

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、いよいよ2017年(酉年)から2018年(戌年)へ移りました。

酉年は一般的に商売繁盛に繋がり、成果が得られやすいと言われます。
正に2017年は、日本とりわけ東京株式市場においてこの感を強くした1年だったと思います。

新年を迎えた2018年はどう予想されますか?戌年は一般に物事が良い方向に向けば非常にいい方向に転じ、悪い方に転じれば悪い方に変化しやすいと言われます。つまり、「慎重に対処する必要がある年」ということになります。

昨年同様上昇相場が続くのか、どこかで大きな調整局面に遭遇するのか慎重に見極める努力を継続して参りたいと思います。

イカスでは投資クラブの他、今年も上期・下期交流会、企業見学会、シネマ倶楽部、カラオケ倶楽部、ゴルフ倶楽部など、幅広いコミュニティーの組成にも力を注いでいきます。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

目 次

  1. 鎌田留吉レポート
    『電気自動車EV(Electric Vehicle)に水をさす』
  2. 今月の推薦映画
    『キングスマン:ゴールデン・サークル』
  3. 株式投資力クイズ問題
  4. イカスからのお知らせ

1. 鎌田留吉レポート

『電気自動車EV(Electric Vehicle)に水をさす』

千葉の県人 鎌田 留吉

14日からデトロイトで北米国際自動車ショーが始まった。電気自動車EVが大きなテーマである。昨年の株式市場のテーマもAIと並んでEVが一つの大きなテーマであった。

7月に英国政府と仏政府が、2040年までにガソリン車を廃止することを相次いで発表したことに端を発している。また9月に中国が、2019年から新エネルギー車〈New Energy Vehicle〉〈EV,PHV(プラグインハイブリット車),FCV(燃料電池車)〉の比率を生産台数のうち10%以上にすると発表したことから、未来車は完全にEVに方向性が定まったかのようである。

EVは古くからの技術であるモーターを使うので、エンジンという高度な技術蓄積をもつ主体に限られることなく、参入障害が少ないと異業種からも手が挙がっている。しかし、モータージャーナリストの清水和夫氏によると、ことはそれほど簡単ではないようなのだ。EVは電池にこそ最大の問題があるのだ。

  1. 充電に長い時間を要すること。
  2. 走行距離が400Kmほどしかないこと。
  3. 充電のためのインフラがまだ整っていないことなどがよく知られている。
    しかし、電池の問題点はそれだけではない。
  4. 適正使用温度が15度から40度くらいの範囲であること。これと比較してガソリン車はマイナス30度から灼熱の60度の砂漠まで使用可能だ。
  5. バッテリーは電気化学反応であるため劣化が宿命的なのだ。3,4年乗ればバッテリーは劣化してしまうため中古価格が極めて安くなる。
  6. 高速で走行すると電気量が急速に減衰する。従って時速150kmで長時間走行するということが不可能である。その証拠にアウトバーンで有名な独政府は「デイーゼル車及びガソリン車の禁止はドイツ政府のアジェンダには存在しない」と発言している。

つまり、EVはその使用方法を限定される可能性が高い。

そのため、トヨタ自動車とパナソニックがEVなどの車載用電池事業で提携を強化することを発表した。その席で豊田章男社長は単独での開発には限界があると率直に認めた(2017.12.14 読売)「規制のスピードに開発が追い付いていない。2030年頃に販売台数の50%以上を電動車両にするには、今のままでは難しい」としている。

そして、この1月8日に、ラスベガスで開催された家電見本市で、トヨタが発表したのは、EVはEVでもエリア限定で、東京五輪で大会関係者の移動で実験使用する予定の多目的EVだった。つまり、高速で長時間走行できるEVをトヨタは今のところ作りだせていない。

清水氏はC02フリーで高速走行できて燃費のいい車はFCVしかないと断言するのだ。

日本国政府はEVには意見を述べてこなかった。その理由は年の瀬も押し迫った2017年12月26日に閣議決定された「水素基本戦略」で明らかになった。日本は水素(=FCV)で行くのだ。

2018.1.16 記

2. 今月の推薦映画

『キングスマン:ゴールデン・サークル』

ICAS専務理事 望月純夫

キングスマン:ゴールデン・サークルは、国家に所属しない粋なスパイ組織キングスマンの活躍を描いて大ヒットしたスパイ・アクションの続編です。

演技派コリン・ファースにアクションが出来るとはという驚きを提供してくれた前作、予想以上のヒットとなり、調子に乗って出来た続編です。この続編は、荒唐無稽な演出も切れ味も、大胆にスケールアップしています。

ロンドンの高級スーツ店を隠れ蓑にしたスパイ組織キングスマンの拠点が世界の麻薬市場を制覇する謎の敵ゴールデン・サークルの攻撃により壊滅してしまいます。生き残ったのは、2年前にスカウトされ腕を磨いた若手のスパイのエグジーと、教官でありメカ担当のマーリンだけでした。二人は敵を倒すため、アメリカにある同名組織のステイツマンの協力を求めてケンタッキーに向かいます。

コテコテのアメリカ文化に戸惑いつつ、エグジーらはステイツマンのメンバーたちと協力しながらゴールデン・サークルの陰謀に立ち向かいます。アメリカのステイツマンにはビッグスターを揃えながら、無駄遣いに等しい軽い扱いをするのは、次作を見越してのことのようです。その分、光っているのは50年代カルチャーに傾倒する麻薬王を演じるジュリアン・ムーアの怪演です。

エレガントなサイコパスという矛盾がブラックな笑いを誘います。まるで古き良き時代の007を見ているような破天荒な展開ながら、カーチェイスや雪山でのハードなアクションなど、スペクタクルシーンには目を見張るものがあります。

指名手配で母国に戻れないポピーがカンボジアのジャングルの奥地に作ったカラフルな50年代風のポピー・ランド、そこに囚われている大スター、エルトン・ジョン(本人役)が、台詞はほぼファック並みなのに意外に大活躍するなど、後期に近い遊ぶ心が一杯で、前作で死んだはずのハリーのビックリな扱いにも驚かなくなります。

しかし、今回一番グッときたのは、マーク・ストロングがタイミングよく歌う「カントリー・ロード」です。なぜか最近映画の中で歌われるカントリー・ソングのテーマは故郷への思い愛を思い起こさせます。
命がけの闘いの中で腹の底から歌い上げる名曲の切なさに、ジーンと来ます。

型破りでハチャメチャな中に、愛する場所から遠く離れた人々のノスタルジーを上手く織り込み、隅に置けない続編となっています。

3.株式投資力クイズ問題

今月のクイズです。最近の話題からの出題です。(答えは最下段にあります)。

1:積み立てNISAに関する記述です。下記の中から間違いを選びなさい。

  1. 2018年1月から新しい個人向け少額非課税制度がスタートした。
  2. 最長で20年、年間40万円までの投資元本に対する運用益や分配に税金はかからない。
  3. シニア層に対する資産形成を目的とした政策である。
  4. 収益面で苦しむ銀行にとっては新たな収益源となる。

2:投信の取り扱いをめぐる業界の動きに関する問題です。下記の中から間違いを一つ選びなさい。

  1. 市場平均に連動するインデックス型が中心の運用である。
  2. 三菱東京UFJ銀行の商品は、複数の運用会社のものを12用意している。
  3. NISAの取扱商品は投資初心者でも始めやすい商品に限定されている。
  4. 独立系運用会社のレオス・キャピタルワークスの運用商品(アクティブ型)の採用は見送られた。

3:電気自動車に関連した記述で、下記の中から間違いを選びなさい。

  1. パナソニックは車載用リチウムイオン電池で世界シェア4割を握る。
  2. トヨタとパナソニックはEV向けリチウムイオン電池で協業する。
  3. EVの欠点の多くは全固体電池により解決される。
  4. ソニーの電池事業を買収したTDKや日立造船も全固体電池の実用化に取り組んでいる。

4:EVに参入したダイソンに対する記述で、下記の中から間違いを一つ選びなさい。

  1. ダイソンはテクノロジーを重視した企業である。
  2. ダイソンは、英国市場の上場している成長企業である。
  3. ダイソンは、掃除機や扇風機など、一般的に技術革新が乏しい汎用品市場にイノベーションを引き起こした。
  4. ダイソンは、デザインとエンジニアリングの分類がない。

お知らせ

  • 株式投資力検定試験3級実施:2018年3月10日(土)14時-15時
  • 企業見学会:ヤマト運輸 羽田クロノゲート見学&懇親会:2018年4月7日(土)14時30分-20時
  • イカス上期交流会:18時-21時

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(株式投資力クイズの答え:1→3 2→4 3→4 4→2)