2018年8月23日発行
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ICAS通信 134号

「米国はサマーラリー!?」

7月に入り、いよいよ真夏の到来と思った矢先、西日本での豪雨による大災害が発生しました。これから復興に向け暑く辛い日々が続くことになります。

災害の影響かどうかは解りませんが、相場格言の1つ「七夕天井」も今年は何か色褪せて感じられます。

更に、世界は米中貿易戦争の行方を心配し、夏休みによる投資活動の縮小とも相俟って「夏枯れ」相場が現実のものとなりつつあります。慎重な対応の夏といたしましょう。

イカスでは投資クラブの開催、講演と音楽イベントの交流会、企業見学会、シネマ倶楽部、カラオケ倶楽部、ゴルフ倶楽部など、幅広いコミュニティーの組成にも力を注いでおります。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

目 次

  1. 鎌田留吉レポート
    『日経平均ダブルインバース(1357)のお勧め』
  2. 今月の推薦映画
    『ブエナ・ビスタ・クラブ・アディオス』
  3. 株式投資力クイズ問題
  4. イカスからのお知らせ

1. 鎌田留吉レポート

『日経平均ダブルインバー(1357)のお勧め』

千葉の県人 鎌田 留吉

昔は日経平均を買いたいといっても、買えなかったものだが、今はETF(Exchange Traded Fund)という便利なものができた。株式と同じように売買できる指数連動型の投資信託であり、現在極めて多くの種類が上場されている。

今日はその中でも、ダブルインバース(1357)という日経平均の日次変動率のマイナス2倍の値動きを目指すETFをご案内したい。
というのは、私の親しいご婦人に先般この商品を勧めたところ、証券会社の担当者にリスクが極めて高いという理由で止められたというのである。
その方は1000万円ほどの金額を株式に投資しており、今までに大分利益をだしてきたようだが、現在は10%ほどの含み損を抱えているのだそうだ。
仮にAという株を100万円で買い、10%の含み益が出ているとする。同時にBという株も100万円で買い、これは10%ほどの含み損を抱えているとする。その時どうしても買いたいCという銘柄がでてきたとして、どちらかの株式を売らなければならないとき、あなたはどちら株式を売るだろうか?

私の経験では80%以上のひとがAを売って買うと答える。理由は損を確定したくないから。利益が出ている銘柄は売りやすく、損が出る銘柄は売りにくいというのが人情というものだ。私もファンド・マネージャーになる前はそうだった。しかし、ファンド・マネージャーになるとそのファンドの時価を毎日、毎日値洗いするので重要なのは個別銘柄のどれが上がっているかではなく、そのファンドの時価をどうすれば最大化できるだろうかということを考えるようになる。そして損得に関係なくこの銘柄をいま持ち続けることがよいのかどうかという視点で銘柄を考えるようになる。銘柄入れ替えの視点はただそれだけであり、個別の損得ではない。

また、株式の保有割合という問題も生じてくる。株式投資はよくサーフィンに例えられる。うまく流れに乗って買った銘柄が上昇しているときそれは楽しいものだ。しかしもうすぐ大嵐が押し寄せてきそうだと考えたとき、ひとはどのように行動すべきだろうか?本当のサーファーなら、陸に上がって家に閉じこもり、熱いコーヒーでも飲みながら嵐の通り過ぎるのを待つ筈なのだ。
しかし株式投資という或る種のサーフィンをしている人たちのとる行動は、多く「何もしないこと」である。そして嵐が通り過ぎるのを待っている気でいるのだ。しかし、その行動は、例えるなら、サーフィンに縋り付いて大波に翻弄されるに任せているという営みなのだ。

嵐が来そうだと強く思うならば、本来ならば保有株式を全て売却し、現在の時価総額で確定させ、嵐が通りすぎてから、おっとりと再び買い直せばよいだけのことなのだ。

ところが含み損を抱えているとき、保有株式のある程度を売って保有割合を減らすということは出来にくい。そこでダブルインバースの登場となる。個別株で1日5%の上下というのはよくあることである。しかし、日経平均で(仮に22000円とすると)2%の下げというのは440円の下げであり、比較的稀なことだ。ダブルインバースはこの時4%上昇する(つまりさしてリスクが高いわけではない)。仮に保有株式の20%をダブルインバースでヘッジするとして、(他の株式が日経平均と全く同じに動くとする=ベーター値が1であるという)日経平均が20000円まで下がる(約10%)とすると(私はそう思っているのだが)10%減価するところが4%の減価ですむことになる。

2018年3月の当欄で詳しくは述べたが、20000円を割ると思っている理由は①NT倍率が歴史的高さになっており日経平均のダウンサイドリスクが高い。②アメリカの利上げによりハイリスクな市場(新興国、上海、日本のジャスダック等々のチャートを是非ご覧頂きたい)から我先にとお金が逃げ出してきており、日経平均に及ぶのは時間の問題であると考えていること等が理由である。

今月は昨夜まで BAIL IN と BAIL OUT について書くつもりだったが、急遽変更した。

2018.8.21.記

2. 今月の推薦映画

『ブエナ・ビスタ・クラブ・アディオス』

イカス専務理事 望月純夫

ブエナ・ビスタ・クラブ・アディオスは、大ヒットした音楽ドキュメンタリーの約20年ぶりの続編です。

名ギタリストのライ・クーダーがキューバを訪れて魅了されたのが発端で生まれたアルバムと、彼の友人ヴィム・ヴェンダ-ズ監督が撮ったドキュメンタリー映画です。
コンサートが楽しめるだけでなく、歌を捨てて靴磨きになっていたのが、アルバムや映画のおかげで脚光を浴び、05年に78歳で亡くなったイブライムや、03年に95歳で亡くなったコンパイ・セグンド、「最後の演奏は墓の中でするか」とピアノの前に座れば指が動き出すルベーン・ゴンザレス(84歳で逝去)にも再開できます。彼は、「俺は遅咲きだったが、人生の花は誰にでも訪れる」と言っています。

前作の未公開映像や古い記録映画を交えながら、メンバーの生い立ちや音楽ルーツが明らかにされます。中でも、キューバの歌姫・オマーラ・ポルトゥオンドとハンチング帽がトレードマークのイブライム・フェレールの50年に亘る友情は感動的です。


https://youtu.be/j4P4AzK_vmw

メンバーのうち数人が既になくなっていること、イブライムが亡くなる直前までステージに立っていたことを知り、心を動かされました。日本の歌姫の美空ひばりの最後のステージをおもいだしました。
冒頭では、キューバの歴史そのものと言えるキューバ音楽の歴史が紹介されます。スペインの支配、アフリカからの奴隷、アメリカとの断絶、そして対キューバ融和策が進み、ホワイトハウスで歌った女性歌手オマーラが白人女性と黒人男性の間に生まれた苦難を語っても意気軒昂。やはり女性の命は長いものです。
前作が「点」だとすると、本作は「線」、合わせて見ることで、より理解が深まる参考書のような作品です。
老いて一花咲かせたミュージシャン達の姿は粋でただかっこいい。苦悩な曲なのに、何故楽しめるの、
60年間歌ってきた、なぜ今、メンバーの本音が伝わってきます。

3.株式投資力クイズ問題

今回は株式投資に必要な基礎的な知識の問題です。。(答えは最下段にあります)。

  1. 株式投資のメリットで誤っているのはどれですか。下記の中から一つ選びなさい。
    1.値上がりした時には、即座に換金することが出来る。
    2.どの会社にも株主優待制度がある。
    3.業績の上昇が見込めるときは、株価の価値が上がる。
    4.会社の利益が増え、株主配当を増額するときには、株価の価値が上がる。

  2. 次の記述の中で、下記の中から誤りを一つ選びなさい。
    1.配当性向が高い企業は、株主還元率が高い。
    2.配当性向は、配当÷1株当たり利益で計算する。
    3.配当性向は業界基準で決められている。
    4.成長企業は、事業に投資するウェイトが高いので無配のこともある。

  3. 株価についての問題です。誤っているものはどれか。
    下記の中から一つ選びなさい。
    1.株価は景気を先取りして動く傾向がある。
    2.1株当たりの値段を株価と呼ぶ。
    3.株価は需給関係によって動く。
    4.株価は為替の影響を受けることはない。

  4. ローソク足についての問題です。誤っているものはどれか。
    下記の中から一つ選びなさい。
    1.株価の平均値を表したものを移動平均線という。
    2.始値よりも終値が高い時は陽線を形成する。
    3.始値よりも終値が低い時は陰線を形成する。
    4.始値と終値が同じ価格の時はカギ足を形成する。

  5. 上昇を表している表現で誤りはどれか。下記の中から一つ選びなさい。

    1. 株価の上昇が続いた後、出来高が急増した。
    2. 移動平均線が上昇傾向である。
    3. 陽線が何本も続いている。
    4. いったん下落した後、長い下ヒゲを付けた。

お知らせ

9月度イベント:

  • シネマ倶楽部:8月29日(水)15時〜 スターリン葬送狂騒曲
  • 株式投資塾(昼間編):9月11日(火)16時〜 イカス事務所
  • 株式投資塾(夜間編):9月18日(火)18時半〜 イカス事務所
  • シネマ倶楽部:9月19日(水)15時〜 有楽町&第一ホテル
  • カラオケ倶楽部:9月28日(金)18時半〜 西新橋「倶楽部エル」

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発行責任者:林 孝 男

【株式投資力クイズの答え】

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