2018年5月18日発行
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ICAS通信 132号

「過去の常識だけでは計れない?」

6月を彩る花々の中で代表的な人気を誇るものに「紫陽花 (アジサイ)」があります。

梅雨時の雨にしっとりと濡れて咲く姿に忘れられない思いを抱く人も多いのではないでしょうか。そんな紫陽花の代表的な花言葉は「移り気」。以前は結婚式や贈り物では避けられる花でした。しかし、最近では「家族団らん」という新しい花言葉が広まって、母の日の贈り物や結婚式にも使われるようになっているそうです。

「活かす通信」の先月号で「Sell in May!」について述べましたが、それを受けて一般的には暫く大相場は期待できないかもしれません。

しかし、これから立て続きに予想される内外政治外交イベントが大きな変革をもたらすかも知れません。紫陽花の花言葉が劇的に変化してきているように、

遅くなりましたが、6月2日の「イカス上期交流会」には多数のご参加を賜りありがとうございました。楽しいひと時をお過ごしいただけましたでしょうか。

イカスではこの他、月例投資クラブの開催、企業見学会、シネマ倶楽部、カラオケ倶楽部、ゴルフ倶楽部など、幅広いコミュニティーの組成にも力を注いでおります。 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

目 次

  1. 鎌田留吉レポート
    『プロテスタンテイズムの倫理と資本主義の精神』
  2. 今月の推薦映画
    『ピーターラビット』
  3. 株式投資力クイズ問題
  4. イカスからのお知らせ

1. 鎌田留吉レポート

『プロテスタンテイズムの倫理と資本主義の精神』

千葉の県人 鎌田 留吉

アルゼンチン・ペソが急落している。
2018年初1ドル=18.5ペソ程度であったものが4月末20.2になり、5月に急落して22台半ばになった。

アルゼンチン政府は対応策として政策金利を1週間で12.75%も引き上げ40%とし、IMFに緊急融資を要請し、500億ドルの融資枠を獲得した。一時小康状態を保ったが、下げ止まらず、6月15日現在28.1ペソをつけている。

半年足らずで3分の2になった訳だ。日本円で例えるなら、半年で1ドル=100円が150円になったようなものだ。

米国金利上昇により、財政収支と経常収支(その累積としての対外純負債)に脆弱性が見られる新興国から、資金が引き上げられる「既視感」のある出来事が繰り広げられている。しかも、アルゼンチンは2017年(つまり昨年)6月末に7.9%の利回りで何と100年債を30億ドル発行したばかりの国なのだ。

2009年10月に始まったギリシャ危機も、対GDP比の財政赤字が実際は12.7%あったものを、5%と嘘の申告をしていたのが発覚して始まった。それが同様の問題を抱える国々に飛び火し、P(ポルトガル)I(イタリア)G(ギリシャ)S(スペイン)=PIGS(ブタ)と呼ばれたことは記憶に新しい。

これらの国々は言わば常連で、私はこれらの特徴を「ラテン気質」という言葉で総括していた。地中海の温暖な気候(ギリシャ)とラテン気質。ラテンアメリカに至ってはその両方を兼ね備えている。
ラテン民族をウイキペデイアで調べると、ヨーロッパ゜では伊人、仏人、西人、ポルトガル人、ルーマニア人。中南米においてスペイン語、ポルトガル語を母語とする民族とある。

しかし、最近これらの国々の宗教を調べてみて、学生時代に社会科学を専攻する者なら必修の「プロテスタンテイズムの倫理と資本主義の精神」(いわずと知れたマックス・ウエーバーの名著である)そのものであると考えるようになった(写真上:マックス・ウエーバーとその著書)。

宗教改革に於いてルターに特徴的な「天職」という概念が導入され、あらゆる世俗は職業が「天職」となった。そして、一切の欲望や贅沢を禁じ信仰と労働により社会に貢献し、「利潤」が肯定された。
これに対し中世カトリックにおいては、いわゆる世俗的職業は社会生活の体系の中で、低い位置しか与えられていなかった。「聖職者」が宗教的・道徳的に屹立していたのである。
一般人は今風のワーク・ライフバランスで言うならば、明らかに、苦痛であり罰であるワークを早く終えて、ライフを楽しむという思考パターンであった。

非ラテン系の国々とラテン系の国々の宗教比率を比較してみた。(カトリック:C、プロテスタント:P)
アメリカ;P52%:C37%、ドイツ;P41%:C34%、イギリス;国教会、スイス;P47.3%:C43.3%、フィリピン;C85%、ポルトガル;C98%、イタリア;C90%、ギリシャ;ギリシャ正教98%、スペイン;C99%、メキシコ;C96%、ブラジル;C83.3%、アルゼンチン;C90% とあった。

2018.6.18.記

2. 今月の推薦映画

『ピーターラビット』

イカス専務理事 望月純夫

ピーターラビットは、原作シリーズの累計部数が世界で2億5000万部を超え、実に100年以上愛された作品です。
  昨年2017年が原作者ビアトリクス・ポターの生誕150周年、今年が原作者没後75年のメモリアルに当たります。舞台の湖水地域は2017年に世界遺産に認定された場所で、彼女は、原作の印税が入るたびに湖水地方の土地を購入し続け、工場開発の波から自然と動物たちを守りました。今では世界的な常識となった「自然と人間の共生」を実践した人でした。

この作品に新しい息吹を吹き込んだのは、傑作ミュージカル「アニー」を手掛けたウィル・グラック監督。青いジャケットを着た野ウサギのピーターは、まるで人間のように振る舞いを見せ、個性的な動物たちが登場します。

原作では、ほっこりさせてくれる癒し系のイメージが強いのですが、本作は、そんなピーターのイメージは全くなく、いたずら好きで怖いもの知らずという性格を全開し、歌って踊って、ラップまでする生意気キャラ、でも憎めない、ただ可愛いではないのです。


(画像をクリックすると予告編が見られます)

生意気度合いは「テッド」かも。そのピーターを可愛がってくれる大親友の画家ビアの前に、ロンドンから来た新しい住人マグレガーが現れてイイ感じに。
  彼は動物嫌いで、畑から動物たちを追い払おうと画策。今までの平和な土地、幸せを取り返すために、ピーターは立ち上がり、ここにウサギとマグレガーの大喧嘩が勃発します。

戦闘態勢に入るときのウサギたち顔、これもまさに闘争心剥き出しです。その喧嘩たるや実践の戦争並み。でも一旦喧嘩が収まると、本当に健気な優しい顔に。このウサギの表情の変化こそが、この作品の売りと言えます。ビアとマグレガーの小マンス、ビアに恋するピーター、この三角関係も見ものです。

日常の生活の中でも、人間と犬、人間と猫、こんな関係はありますよね。運命的な出会いのビアとマクレガー、上手く行くのでしょうか?性格の不一致ということで別れることになるのか?ピーターは恋のキューピットに変身するのか?

全米では今年公開作品のうち第5位となる大ヒット、故郷イギリスでは、007シリーズ以外のソニー作品としては、過去最高となる5570万ドルを稼ぎ出し、4週連続1位を記録しました。既に2020年2月の第2作の公開の準備も始まっています。「ANNIEアニー」ファンには必見です。

3.株式投資力クイズ問題

今月の投資クイズです。リスクオンとはリスクオフなど聞きなれない用語かもしれませんが、チャレンジしてみてください。(答えは最下段にあります)。

  1. 2012年初頭の1ドル=76円台という超円高が、日銀の大規模金融緩和により2015年6月5日には125円台の円安となりました。その後は、円高に振れ、2016年6月3日には106円台を記録しました。現在の110円から105円程度では、まだ輸出競争力はある水準といます。これに伴い企業業績も好調、景気の拡大期も続き、2019年1月には過去最大の拡張期を更新する可能性もあります。さて、過去最大の拡張期は何カ月でしょうか。
  2. 日銀は大規模金融緩和の一環としてETF(上場投資信託)を買っています。当初の年間買い入れ金額は1兆円に満たないペースでしたが、徐々に増額し、現在は年間6兆円の規模で購入しています。さて、日銀が保有するETFは18年3月末で幾らに達したでしょうか。
  3. コンピュータプログラムが、自動的に出す売買注文取引を何と言いますか。
    株式市場で比率が増し、為替市場でも行われています。
  4. 市場取引に参加している投資家の間でリスクを取って運用益を上げていこうとする志向が高まっている状態を何と言いますか。
  5. 投資家のリスク回避志向が高まり、保有財産のうち価格変動が大きかったり信用度が低かったりする資産を売って、リスクを減らそうとする動きが活発となる状態を何と言いますか。

お知らせ

  • カラオケ倶楽部:6月22日(金)18時半〜 西新橋「倶楽部エル」
  • シネマ倶楽部:6月27日(水)15時〜 有楽町&第一ホテル
  • 株式投資塾(昼間編):7月10日(火)16時〜 イカス事務所
  • 株式投資塾(夜間編):7月17日(火)18時半〜 イカス事務所

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【活かす通信】

発行人:特定非営利活動法人イカス www.toushi-club.com

発行責任者:林 孝男

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  メール:info@toushi−club.com

【株式投資力クイズの答え】

  1. 73ヵ月で、平成14年に小泉純一郎政権下で始まった景気拡大期で、実感なき回復と言われました。因みに、米国の景気拡張期の記録は120ヵ月です。
  2. 24.4兆円となりました。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人は160兆円を超える運用総資産の半分を株式運用しています。
  3. アルゴリズム取引、市場のトレンドとは、異なる、突発的な為替レートの急変動が起こることがあります。
  4. リスクオン、世界金融経済の中心に位置している米国株が上昇している時はリスクオンに傾きやすいと言えます。
  5. リスクオフ、北朝鮮情勢や中東情勢・テロ懸念といった地政学的リスク、金利上昇による米国の景気後退リスクなど様々なものがあり、逃避通貨として、円は最も買われやすいとされています。政治が安定している、流動性が比較的厚いことが理由と挙げられています。