2018年7月19日発行
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ICAS通信 133号

「西日本豪雨大災害」

7月に入り、いよいよ真夏の到来と思った矢先、西日本での豪雨による大災害が発生しました。これから復興に向け暑く辛い日々が続くことになります。

災害の影響かどうかは解りませんが、相場格言の1つ「七夕天井」も今年は何か色褪せて感じられます。

更に、世界は米中貿易戦争の行方を心配し、夏休みによる投資活動の縮小とも相俟って「夏枯れ」相場が現実のものとなりつつあります。慎重な対応の夏といたしましょう。

イカスでは投資クラブの開催、講演と音楽イベントの交流会、企業見学会、シネマ倶楽部、カラオケ倶楽部、ゴルフ倶楽部など、幅広いコミュニティーの組成にも力を注いでおります。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

目 次

  1. 鎌田留吉レポート
    『マイクロプラスチック問題』
  2. 今月の推薦映画
    『オンリー・ザ・ブレイブ』
  3. 株式投資力クイズ問題
  4. イカスからのお知らせ

1. 鎌田留吉レポート

『マイクロプラスチック問題』

千葉の県人 鎌田 留吉

未曾有という形容詞が付きまとった西日本豪雨の被害規模も定まらぬうちに、未曾有の7月最高気温が日本を覆っている。これら全て恐らくは地球温暖化がもたらした異常気象の一端なのであろう。

石油がアメリカで発見されたのが1857年であるという。その後石炭からエネルギーの主役の座を奪ってからまだ100年もたっていない。しかし、それからの石油の使用量は急激に増大した。CO2が地球を覆うまでもなく、ガソリンを暴飲して燃焼させながら、地球上を何千万台の車が走っているのだ。地球の温度が上昇しないで済む筈がない。

特に1973年のオイルショックまでは石油は安かったのだ。その安い石油を素材にして、石油化学も目覚ましく発展した。そして作られたプラスチックは極めて生活に便利さをもたらした。今や毎年世界で3億トンが生産され、800万トンのプラスチックゴミが海に流されているのだという。太陽光や波の影響で極めて微細なマイクロプラスチックとなり、海の魚介類の内部にため込まれている。

今年の7月1日からアメリカのシアトルでは使い捨てプラスチックを全面禁止した。スターバックスが2020年までに使用をやめると伝えられる。欧州も動きは敏感だ。しかし、日本政府に動きは全く見られない。

私はCO2のあとの喫緊の環境問題としてこのマイクロプラスチック問題がこれから急速に日本でも広がっていくだろうと考えている。CO2対策のためにどれだけの企業が右往左往しているかを見ればよい。

つい最近私は、プラスチックに代わる食品包装素材である「シールドプラス」を開発した日本製紙(3863)と生分解性樹脂を開発したカネカ(4118)を少し買った。前者は、印刷用製紙工場を停止させ、19年3月が赤字転落するのを嫌気され、後者は解決済みのカネミ油脂訴訟を蒸し返し、それぞれ大分下がってくれているからである。

2018.7.17.記

2. 今月の推薦映画

『オンリー・ザ・ブレイブ』

イカス専務理事 望月純夫

『オンリー・ザ・ブレイブ』は、森林消防士たちの実話をベースにしたドラマで、大規模な山火事に立ち向かった森林消防隊の決死の活動を映しだします。

監督は、「トロン:レガシー」、「オブリジョン」のジョセフ・コシンスキーです。実話ベースの作品は、往々にして登場人物を極端に英雄しがちです。作劇のベクトルとして登場人物をある程度美化するのは、アンフェアとは言い切れません。

この作品の特徴は、登場人物の功績では、日常にスポットを当てている点です。消防隊グラニット・マウンテンの面々は死地と猛特訓を潜り抜けてきたタフガイです。彼らを英雄としてではなく、優れた消防隊員として描いていきます。

彼らが気高い精神を持ち、感動的なスピーチを行うから映画が盛り上がるのではなく、彼らがひたむきかつ効率的に仕事をこなし続けるからこそ、観客は胸を打たれます。

消防隊員は個性的で素晴らしい職業人ですが、視点人物の1人であるブレンダは元薬物中毒者で、逮捕歴もある若者です。関係を持った女性が妊娠したと知っていて、窃盗に走るのですから、かなり生活は荒んでいました。ブレンダの親友となるクリストファーも、女たらしで粗野な男です。それだけに、消防隊のイメージは、ひどいものです。

極めつけは、隊長のエリックで、消防隊員としての経験、技術は申し分ありません。ただ頑固な性格の為、上司との折り合いが悪く、隊がホットショット(正規の消防隊)になれない原因でもありました。妻との間は、家庭よりも仕事を優先するので緊張のある関係です。


その欠点のある登場人物が英雄になる様子を描くのではなく、恥ずかしくない大人の男になるプロセスを丁寧に見せていきます。最も危ないブレンダにも父親としての自覚が芽生え、胸を張って娘を抱ける日が近づきます。クリストファーも新入りの寛容さを身に着け、真の愛に目覚めます。隊長のエリックもアマンダとの関係にあるべき着地点を見出します。消防隊グラニット・マウンテンはプレスコット市の英雄となり、メディアでも取り上げられるようになっていきます。

当の本人たちは、「街のため」でも「アメリカのため」でもなく、「自分自身の誇りのため」と「家族のため」に山火事と戦います。やるべきことをひたむきにやるだけ、という励ましの映画です。

このような映画が、ごく普通に作られ、普通に受け入れられ状況は、非常に貴重だと思います。最近の米国作品には、英雄という言葉にはむなしい響きがあります。グラウンドゼロ以降のイラク戦争やサブプライム問題、北朝鮮ミサイル問題と国家のアイデンティティに関わるトピックスが相次ぐ中、逡巡したあげくに導きだした倫理観の具現化として、興味深く鑑賞できました。

トランプ氏は、アメリカで誕生した極めてユニークな大統領です。アメリカ人自身も含め、多くの人にはトランプ政権の誕生の意味がよく理解されていません。トランプ政権は行き過ぎたボーダレス・エコノミー化を修正し、国民経済の再生を目指しています。ボーダレス化の先に見えて来たのが国際的無秩序と市場原理主義でした。この流れに棹を差すのが国民主義、修正保護主義というのでしょうか。

3.株式投資力クイズ問題

今回は、分かり難い国際政治経済について問題です。(答えは最下段にあります)。

  1. 一帯一路鉄道網の西の極は、ロンドンでもパリでもありません。中国が最も信頼できる国、戦略パートナーの国の首都機能を持つ都市です。2016年には1200本の列車が走り存在感を見せ出しました。その国の都市はどこですか。
  2. ユーラシア三大鉄道回路には、北方回廊、中央回廊、南方回廊があります。中央回廊は中国からウズベキスタン、トルクメニスタンを通り、米国が核合意から脱退した国の首都に繋がります。2016年2月15日に初めて列車が到着しました。その国の都市はどこですか。
  3. 2017年6月1日、ドイツのメルケル首相と中国の李首相の会談があり、独中の関係強化が確認され、2日の地球温暖化対策の国際枠組みパリ協定への強い支持表明をしました。同日同協定からの離脱を決めたのは、どこの国ですか。
  4. 業績不振、低金利の影響、住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売を巡る罰金(約8000億円)の三重苦にあえぐドイツ銀行は、2017年3月に増資により80億ユーロ(約9400億円)を調達しました。カタール投資庁、アブダビ投資庁等が増資に応じました。筆頭株主は、某国の企業集団でした。それは、どこの国ですか。
  5. 2018年7月4日、その企業集団の共同創業者が、南プロバンス地方を観光中に転落しました。同集団は資金繰りの悪化により2018年2月9日にドイツ銀行の株を売却し、株式持ち株比率は9.9%から9.25に低下しました。同年4月24日までに米ホテル運営大手ヒルトンの持ち株を売却しました。2017年末の債務は11兆円と言われている企業集団名は何ですか?

お知らせ

  • カラオケ倶楽部:7月27日(金)18時半~ 西新橋「倶楽部エル」
  • 株式投資塾(昼間編):8月21日(火)16時~ イカス事務所
  • 株式投資塾(夜間編):8月21日(火)18時半~ イカス事務所            
    *同日に昼間編、夜間編を実施します。
  • カラオケ倶楽部:8月24日(金)18時半~ 西新橋「倶楽部エル」
  • シネマ倶楽部:8月29日(水)15時~ 有楽町&第一ホテル

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発行責任者:林 孝 男

【株式投資力クイズの答え】

1:ベルリン 2:テヘラン 3:アメリカ 4:中国 5:海航集団