2017年6月21日発行
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ICAS通信 120号

「激動の時代、日本の一人勝ちは」

いよいよ本格的な梅雨の季節になりました。

皆さん体調を崩さないように注意してお過ごしください。

このところ株価は最高値を更新しています。今、世界情勢はさまざまな動きを示しておりますので、いつどうなるか全く予測がつかない状況です。

過日6月3日に開催いたしましたイカス2017年上期交流会で講演いただいた国際ジャーナリストの今井澂氏による恐慌化する世界で日本が一人勝ちするシナリオはどう描けば良いのでしょうか。

ご参考までに、当日の交流会の模様を以下に掲載・公開していますのでぜひご覧ください。

http://www.toushi-club.com/ICAS2015/jigyo/event_report.html

イカスでは投資クラブの他、交流会、企業見学会、シネマ倶楽部、カラオケ倶楽部、ゴルフ倶楽部など、幅広いコミュニティーにも力を注いでおります。

皆様のご参加をお待ち申し上げております。

 

目 次

  1. 鎌田留吉レポート
    『購買力平価説への疑問』
  2. 今月の推薦映画
    『光をくれた人』
  3. 株式投資力クイズ問題
  4. イカスからのお知らせ

1. 鎌田留吉レポート

『購買力平価説への疑問』

千葉の県人 鎌田 留吉

イメージ
筆者近影

為替の決定要因について調べると必ず「購買力平価説」というものが出てくる。一物一価、同じ物は世界で同一価格であるべきだ、というのである。私は当初から、果たしてそうなのかな?と訝しんできた。なぜなら現実は違いすぎるではないか?

先日、後輩に誘われてタイのバンコクに行ってきた。バンコクで1万円を両替した時の為替レートは1バーツ3.3円であった。バンコクの飛行場内にあるコンビニでコカ・コーラは14バーツであった。つまり日本円で46.2円である。日本でコカ・コーラはコンビニで140円(税抜き)である。つまり、日本の方が3.03倍高いことになる。コカ・コーラの値段は同じであるべきではなく、むしろ何故値段が違うのかを考え始めた。今日はその初歩的な疑問を提示して大方のご教示を仰ぎたい。

これが同一価値になるためには、バンコクのコーラの単価が上昇するか、又はバンコクの為替が対円で大幅に上昇するかである。つまり、モノの単価と為替という2つの要素が絡まる。ここでは、為替については取り敢えず考えない。

まず、タイと日本とのコーラの値段の差違をもたらしているものは何かである。原料費(水、電気代、工場の維持費)・物流費・人件費・購買力の差等が一応考えられる。
後輩に聞くとバンコクの女性の日給は最低300バーツ、仮に400バーツとすると、1,320円。日本に置きかえると時給900円で7時間として6,300円。これらの差は4.7倍になる。

人件費の差が反映されているのだということで一応分かった気になるのかも知れない。では、人件費の差は何故生じるのだろうか?
今から20年前の中国で人件費は極めて低かった。それが今や工場を設置するメリットを見いだせないほどに上昇したことを考えれば答えの一端を得られるのではないか?

中国の若い女性と結婚してその子供が今年10歳になる先輩に聞いてみた。
先ず一部地域に先進国からの合弁の工場ができ、農業などと比べて1単位投入労働力当たりの売り上げの大きな(≒利益の大きな)製品、例えば繊維が利益を出し、その見返りを労働者の給料に反映されるように求められ、その範囲が拡大される。それにつれ周辺部分の賃金も上昇する。さらに高次な製品例えば自動車の工場ができ賃金がさらに上昇する、という段階を踏んでいくもののようなのだ。
確かに、戦後の日本で、農業や水産業しか産業がなかった地方に、富士紡や日清紡の工場ができ、そこの工場で働く人々の給料は「女工哀史」(1925年)の昔よりははるかによかった。更に、鉄鋼、造船、化学等の重化学工業が太平洋側に軒並み建設されていった。

私の知人も高校で一番だったそうだが、地銀に入るよりも、当時最も難しかった化学工場に入社したそうである。
つまり、高付加価値を誇る企業群の進出度合い、全産業における高付加価値付与の企業群の比率の程度により全体的賃金も引き上げられていくのではないか?そして、恐らく為替もその幾何かは反映される筈である。

2017.6.20 記

2. 今月の推薦映画

『光をくれた人』

ICAS専務理事 望月純夫

映画『光をくれた人』の原作は、M・L・ステッドマンの世界的ヒット小説「海を照らす光」で、漂着した赤ん坊を育てる灯台守の夫婦の愛と葛藤を描いたヒューマン・ドラマです。
1918年、トムは戦争に英雄として帰還するものの、心に深い傷を負っていました。彼は俗世から逃げるようにオーストラリアの絶海の孤島に浮かぶ孤島ヤヌス島の灯台守の仕事につきます。3ヵ月間1人で暮らした後、正式採用になったトムは契約の為に町に戻ります。その時出会った土地の名士の娘イザベルと恋に落ちて、結婚することになります。

孤島で2人だけで暮らす夫婦は幸せな時を過ごしますが、イザベルが流産を繰り返し、深い悲しみに見舞われます。そんな時、島に一隻のボートが流れ着きました。ボートの中には生まれたばかりの赤ん坊と男の遺体がありました。
赤ん坊と一晩過ごしたイザベルは、その子を自分たちの子として育てたいと懇願します。トムは、それはいけないことと知りながら、イザベルの希望を承諾してしまいます。
ルーシーと名付けた赤ん坊はすくすくと成長しますが、4年後に産みの母と偶然に出会うこととなります。戦争で深く傷ついたトムと戦争で兄を失くしたイザベルは、共に善良な人間で、愛するものを失うという共通体験がありました。

(クリック予告編)

孤島で2人きりの幸せな時間が一転、流産という悲劇が、2人の判断を狂わせます。男性の遺体と赤ん坊の漂着を本土に報告しなければいけないことは理性で分かっていても、本能では抗えません。しかし真実と罪へも恐れが、やがて彼らを悲劇的な運命へ導いていきます。産みの親と育ての親とのテーマは、過去に何度も描かれ、本作では、トムとイザベル夫妻が、海と人を安全に導く灯台守をしていることが象徴的です。

命を守るべき人間が侵す罪に、私たち観客は夫婦同様、引き裂かれる思いを味わいます。なぜなら、彼らは悪人ではなく、悲しいほど愛を求めていることを知っており、感じているからです。本当の母親ハナの深い嘆きと、彼女がたどってきた運命はサブストーリー的に語られますが、これもまた切ないものがあります。そして、ハナはそれぞれに大きな決断をします。ボートの遺体はハナの夫で赤ん坊の父親なのですが、彼が生前、命がけで教えてくれたのは赦しでした。
このことが、ラストに灯台の光のような希望を与えてくれます。善悪の境界線があいまいな登場人物たちは、演じるのが非常に難しいキャラクターです。

ファスベンダー、ヴィキャンデル、ワイズと言った国際的に活躍する演技派がそろったことで、母性、夫婦、家族、贖罪を描く物語が奥深いものになっています。
人は時に間違った選択をしてしまいますが、どんな暗い海の中にいても、きっと光を見出すことが出来ます。それが灯台です。

3.株式投資力クイズ問題

株式に興味のある方は是非以下の問題にチャレンジしてみてください(答えは最下段にあります)。

 

1:1929年の世界恐慌に綱がるバブルを経験した国はどこか?正しいものを
選びなさい。自動車の量産で景気は絶好調でした。
  1. オランダ
  2. 日本
  3. アメリカ
  4. 中国
2:世界の通貨による問題です。下記の中から誤りを1つ選びなさい。
インドとインドネシアは混同し易いですね。
  1. ブラジル レアル
  2. インド ルピア
  3. ロシア ル-ブル
  4. トルコ リラ
3:BRICsと言われる新興国で間違いはどれか。下記の中から1つ選んでください。
  1. ロシア
  2. 中国
  3. インドネシア
  4. ブラジル
4:米国の金利引き上げ時に最も重要視される指標で正しいものはどれか、下記の中から1つ選びなさい。
  1. 住宅着工件数
  2. 雇用統計
  3. 新車販売台数
  4. 鉱工業生産指数

4. 6月以降の主要イベントのお知らせ

  • 6月23日18時〜 イカスカラオケ倶楽部 西新橋、倶楽部「エル」
  • 6月30日13時〜 イカス企業見学会 花王東京工場と柴又帝釈天
  • 7月 1日16時〜 バロック文化+バロックダンス 四谷「アマルフイー」

*以上の他、各種イベントはイカス イベント情報をご覧ください。

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    「一般会員」‥‥ 会費無料、「活かす通信」、各種イベント・セミナー等の優先案内、情報提供。
    「投資クラブ会員」‥‥ 年間運営費36,000円、一般会員サービスに合わせて投資クラブで専門情報を受けて実投資に参加できます。
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(株式投資力クイズの答え:1→3 2→2 3→3 4→2)