2017年11月18日発行
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ICAS通信 125号

掉尾(とうび)一振( いっしん ) *はあるか?」

紅葉の時節があっという間に過ぎ、落ち葉散りゆく頃となりました。初霜の便りも届くようになり、時の流れの早さに驚かされます。

そんな中、東京株式市場は外人投資家主導とは言え16連騰という記録を交えバブル崩壊後の最高値を付けるに至りました。金融緩和で膨大な余剰資金が主要株式市場に流入していることを物語っています。この傾向がどこまで持続するのか定かではありませんが、世界景気の拡大も相俟って前向き指向が高まってきているのも事実です。慎重に且つ大胆に相場に立ち向かおうではありませんか。

イカスでは投資クラブの他、交流会、企業見学会、シネマ倶楽部、カラオケ倶楽部、ゴルフ倶楽部など、幅広いコミュニティーの組成にも力を注いでおります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

*編集註:掉尾の一振(とうびのいっしん)とは年末の大納会に向けて株価が上昇しやすいことから名付けられた株式用語

 

目 次

  1. 鎌田留吉レポート
    『女は己を説こぶ者のために容くる』
  2. 今月の推薦映画
    『ゲット・アウト』
  3. 株式投資力クイズ問題
  4. 直近の主要イベントのお知らせ
  5. イカスからのお知らせ

1. 鎌田留吉レポート

『女は己を(よろ)こぶ者のために(かたちづ)くる』

千葉の県人 鎌田 留吉

10月25日の日経夕刊の「プロムナード」欄に「私たちはタダである」という文章が掲載されていた。
著者の木皿氏(おそらく女性)は、1970年代に青春時代を過ごした人達は恋愛を一番尊いと思っているが、自分は「徹底的にもてなかったということもあるが」恋愛には懐疑的であると言う。

なぜなら恋愛には商業的なものがついてまわって、お金と直結しているのが生理的に嫌だったのだと言うのである。「女の子は自分にいくらの値段がつくのか試したいのである。」「その実績を思い出としてたずさえ、家事、育児、介護という主婦としての労働が待つ結婚生活へと突入していくのである。」と解釈する。

「そもそも、なぜ自分のセックスに値段がついているのだろう。せめてそれぐらいは売り買いできない、自分自身のものであって欲しいと私は願う。」「あなたにはそれだけの価値があると言って近づいてくる異性がいたら」「私たちはタダであることを思いだそう」「ご冗談でしょうと笑い飛ばして、自分を自分自身のものにしておこう。」と結ぶ。

1970年代に限らず、男は女性をランク付けしている。
先ず容貌、スタイル、頭の良さ、学歴、育ち、性格、やさしさ etc ‥‥。そして、志のある男は自分の価値観に照らし高い価値をつけた女性に相応しい男になろうと努力するものだ。
逆に女性が男をランク付けするのも当然である。三高という言葉があったように、その価値基準の中に年収が占める位置は大きいだろう。結婚という人生の一大事の1つに関し、自分を高く評価してくれる相手を選ぶのは当然の営みではなかろうか?

昔から男は女性の容姿を中心に値段をつけてきた。同じ金で買われる女にも「太夫」と呼ばれる高級花魁があり、「チョンの間」と呼ばれる売春婦があった。そのセックスの値段には天と地ほどの差があったのだ。名ジヤーナリストであった大宅壮一氏の言葉にさえ「男の顔は履歴書である。」「女の顔は請求書である。」という名言がある程だ。

史記の刺客列伝に「女は己を ( よろ ) こぶ者のために ( かたちづ ) くる」とある。ここで重要なのは、己「が」ではないことだ。先ず好ましいと思えることが前提なのだが、己「を」寵愛してくれる者のために一層念入りに化粧をし、着飾ろうとするのが女性である。そして寵愛されていると感じる基準は、その人の経済力の枠の中での自分への貢献度であるのだ。
実は、この言葉の前には「士は己を知る者のために死す」という言葉がある。3人の主人に仕え、その中で最も自分を高く評価し、厚遇してくれた主人の為に命を賭してさえ報いんとしたのである。

今日の今日まで、2つの言葉を私は違うものと認識し、使用してきた。しかし、考えてみると「女は‥‥」の言葉は、男が収入を稼ぎ女は男に養われることを当然とした時代の言葉だ。そして「士は‥‥」の言葉も何らかの主人に仕えることが当然とされる状況の言葉なのだ。

女性が自立し、男が完全に独立し自ら主人となったとき、人の評価に一喜一憂することはないに違いない。つまり木皿氏の文章は、結婚により養ってもらう立場から早く離れ、自立し、独立した立場で結婚に向き合いたいではありませんか?という提案なのかもしれない。

2017.11.13 記

2. 今月の推薦映画

『ゲット・アウト』

ICAS専務理事 望月純夫

ゲット・アウトは、黒人青年が白人の恋人の実家で壮絶な恐怖体験をする異色ホラー映画です。

黒人青年が白人女性の実家を訪ねる展開は「招かざる客」を思い出させますがこの作品は異人種間の恋や融和、無理解というなまぬるい話ではありません。

人種差別は、映画では何度も扱われたモチーフですが、それをモダンホラーという切り口で描くなんて、思いもよらない離れ業と言えます。NYで写真家として活躍している黒人男性クリスは、白人の恋人ローズの家に招待されます。

しかし、過剰なまでの歓待、差別主義者でないはずの家に黒人の使用人がいることに、クリスはかすかな違和感を覚えました。さらに、夜中に庭を猛スピードで走り去る管理人や、窓ガラスに映った自分を凝視する家政婦などに驚かされます。翌日パーティが催されますが、客は白人ばかり、ただ1人若い黒人を見つけたクリスが、何気なく彼を撮影すると、フラッシュに驚いた青年は鼻血を出しながら「出ていけ!」と叫びました。何かがおかしい、と感じたクリスは、ローズと一緒に実家から出ようとするのですが。

黒人青年の失踪事件や、鹿が車で引かれる冒頭から、郊外の豪華な邸宅の異様な住人達、精神医でもあるローズの母が施す催眠療法、何となく怪しい。

それらのすべてが繋がっている展開は見事で、荒唐無稽な展開なのに思わず納得させられます。後半はホラー、サスペンス、アクションと怒涛の展開でそれに現実性があるかどうかは別にして、恐ろしさと驚きは文字通り衝撃的です。

ジョーダン・ピール監督は、コメディアン出身で今作品がデビュー作となります。綿密な脚本と高度なブラックユーモア、人種差別という社会派ネタをホラーサスペンスで料理するセンス、有名人を使わずストーリーに常に注意を引き付けるテクナックなど、その手法は驚くほど鮮やかです。

究極の恐怖の裏側と着地点に今も根深い人種差別意識がしっかりと見て取れます。間違いなく上出来のB級作品です。日本のB級グルメが人気ですね。

3.株式投資力クイズ問題

投資に関する問題です。前回に続きEVに関連するものです(答えは最下段にあります)。

1:EVに関連する記述です。下記の中から間違いを1つ選びなさい。

  1. EVではエンジンが消え、部品点数が4割減る。
  2. 英家電メーカーのダイソンがEVに参入する。
  3. 各国は環境対策としてEV化を加速させる。
  4. エンジンにとって代わる電池やモーターは汎用化し難い。

2:EVに関する記述です。下記の中から間違いを1つ選びなさい。

  1. バッテリーが車両価格の半分を占めている。
  2. この7年間で価格が4分の1まで下落した。
  3. インバーターの制御の違いを利用しても差別化は難しい。
  4. EVは1886年ドイツのカール・ベンツが発明した。

3:EV化により打撃を受ける企業です。下記の中から一番受ける可能性の高いい企業を選びなさい。

  1. デンソー
  2. 愛三工業
  3. トヨタ織機
  4. アイシン工業

4:EVの製造コストの約半分を占める車載電池についての記述です。下記の中から間違いを1つ選びなさい。

  1. シェア2位のパナソニックは米EVメーカーのテスラに独占供給している。
  2. パナソニックの注力する円筒型に搭載する車1台当たりの電池の本数は余り多くない。
  3. シェア1位は韓国サムソンSDIである。
  4. 日韓の電池メーカーは先行投資がかさみ利益が出しにくい。

5:EV用の部材についての記述です。下記の中から間違いを1つ選びなさい。

  1. セパレータは正極材と負極材の間におかれた穴のあいたフィルム膜である。
  2. セパレータのトップ企業は東レ、旭化成である。
  3. 米テスラは住友化学の特殊コーティングしたセパレータを使用。
  4. セパレータ専業のダブル・スコープの生産拠点は中国である。

4. 直近の主要イベントのお知らせ

  • 11月24日(金)18:30〜 カラオケ倶楽部 西新橋 倶楽部エル
  • 12月12日(火)16:00〜 イカス投資塾(昼間コース)
  • 12月19日(火)18:30〜 イカス投資塾(夜間コース)
  • 12月20日(水)15:00〜 シネマ倶楽部 有楽町映画館
    終了後、第一ホテルラウンジで懇談
  • 12月22日(金)18:30〜 カラオケ倶楽部 西新橋 倶楽部エル

*以上の他、各種イベントはイカス イベント情報をご覧ください。

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(株式投資力クイズの答え:1→4 2→3 3→3 4→2 5→4)