2017年5月17日発行
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ICAS通信 119号

「状況変化著しい世界をどう読む?」

GWも終わり、いよいよ夏に向けて樹木の緑が萌え盛る素晴らしい季節の到来です。
世界情勢に目を向けますと、仏大統領選でEU結束支持のマクロン氏が当選、独地方選でメルケル氏率いるキリスト教民主同盟が勝利し、差当りEU瓦解への不安が和らいだ感があります。

一方、北朝鮮問題は複雑化し先が読み難くなって来ました。
この様に、投資環境のアクセルとブレーキが目まぐるしく変動しながらも、世界の株式市場は概ね堅調に推移しております。しかし、何が起こってもおかしくないことも事実で、当面はフットワーク良くメリハリの利いた投資行が求められます。イカスではこれからも皆様と共に投資判断の精度を高める努力を続けてまいります。

更に、イカスでは投資クラブの他、交流会、企業見学会、シネマ倶楽部、カラオケ倶楽部、ゴルフ倶楽部など、幅広いコミュニティーの組成にも力を注いでおります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

目 次

  1. 鎌田留吉レポート
    『武者陵司氏から学んだこと』
  2. 今月の推薦映画
    『バーニング・オーシャン』
  3. 株式投資力クイズ問題
  4. イカスからのお知らせ

1.鎌田留吉レポート

『武者陵司氏から学んだこと』

千葉の県人 鎌田 留吉

イメージ
筆者近影

13日の土曜日、茅場町の証券会館で、元ドイツ証券のストラテジストだった武者陵司氏のマクロ経済に関するセミナーがあった。

極東証券という極めて個性的な証券会社に招待を受けたのだ。私はこのようなお招きには基本的に参加するようにしている。なぜなら、一角の人は私が知らない何らかのファクターに気づいており、私に何らかの気づきを与えてくれると信じているからだ。

このセミナーで私は武者さんから特に2つのことを学んだ。
1つは、アメリカも日本と同じに、トランプ大統領が強調している「貿易収支」から「経常収支」に軸足が移りつつあるということだ。つまり「経常収支」の大宗が「貿易収支」から「サービス収支」と「所得収支」の和に移りつつあるということである。アメリカの貿易収支赤字は8000億ドルで横這っているが、経常収支赤字は8000億ドルから4000億ドルに半減しつつあるのだ。それはサービス収支と所得収支が大幅に伸びているからである。米国企業の海外留保利益は10年で5000億ドルから2兆5000億ドルに膨らんだという。その分所得収支は膨らむということだ。

2つ目は、レーガン大統領と比較したトランプ大統領が強いアメリカを再現するだろうという話の中で、poor-white や格差の不満があるが、「非常に小さな問題」だとさらっと流したことだった。トランプ大統領誕生という「事件」の背景である poor−white や格差の問題を「小さな問題」ということ自体がトランプ大統領の誕生意義を閑却しているということであり、歴史の流れを正しく把握していないということである。
そして、このような歴史認識の彼我の差を生じさせる根本はイマジネーションの差なのだということだ。国語を学ぶとき、論理文だけではなく詩や小説があるのはイマジネーションの涵養のためなのだということを彼は体験してこなかった。

2017.5.16 記

2.今月の推薦映画

『バーニング・オーシャン』

ICAS専務理事 望月純夫

『バーニング・オーシャン』は、2010年4月に起こったメキシコ湾原油流出事故を描いた実録ディザスター・ムービーです。

メキシコ湾沖80キロに位置する海底油田施設・ディープウォーター・ホライゾンで、石油会社(BP)が、スケジュール遅れを理由に掘削再開を迫ったことで工事が強行され、天然ガスへの引火と爆発による大事故が発生します。

作業員126名がいるディープウォーター・ホライゾンはたちまち炎に包まれます。チーフ技師のマイクは、一人でも作業員の命を救い、被害拡大を食い止めながら、必至で脱出方法を探ります。

(クリック予告編)

この海底油田の施設での大事故は、世界最大級の人災と呼ばれ,多数の死者・負傷者を出したこと、周辺の自然環境や住民の生活に甚大な被害を与えたことで知られます。

主人公を熱演するマーク・ウォールバーグは、ピーター・バーグ監督とは、ネイビーシールズの兵士がタリバンから追い詰められるサバイバル・アクション「ローン・サバイバー」、公開待機中のボストンマラソン爆弾テロ事件を扱った実録もの「パトリック・ディ」でもタッグを組んでいます。

このコンビは、実話の社会派アクションがトレードマークとなりつつあります。本作で描かれた事故は、営利優先の石油会社幹部が、工事の遅れを取り戻すために、安全テストを省略して工事の強行稼働を迫ったことが事故の発端でした。巨大な石油掘削施設での、汚水噴射、原油逆流、ガス引火、大爆発と、次々に起こる大災害の恐怖を臨場感たっぷりに描いています。

しかし、ディープウォーター・ホライゾンを忠実に再現した巨大セットや、決死の脱出劇は確かに迫力たっぷりで見応えがありますが、石油掘削現場という一般人がほとんど知らない場所での災害のため、どうしても説明調になりがちで、ディザスター・ムービーとしての訴求力が削がれ、人間の内面に迫るドラマとしての魅力には欠けています。

それでも、この大事故の原因が、安全より利益を優先させた結果の大惨事だと思うとき、遠い場所で起こった過去の事故として片付けられない危機感が浮かび上がってきます。実際に事故に遭った人々が写真で登場し、彼らのその後を紹介するエンドロールに、強く印象づけられます。

3.株式投資力クイズ問題

株式に興味のある方は是非以下の問題にチャレンジしてみてください(答えは最下段にあります)。

 

1:1989年の資産バブル時の東証の時価総額は当時のGDPを越えました。
正しいものはどれか。下記の中から1つ選びなさい(1989年の名目GDPは416兆円でした)。どの程度をバブルというのか想像してください。
  1. 530兆円
  2. 560兆円
  3. 590兆円
  4. 620兆円
2:建設循環(クズネッツ)が巡ってくる期間で正しいものはどれか。
下記のなかから1つ選びなさい。他に、設備投資、在庫投資、技術革新のサイククルもあります。
  1. 10年
  2. 60年
  3.  3年
  4. 20年
3:技術革新のサイクルの名称で正しいものはどれか。下記の中から正しいものを1つ選びなさい。
  1. キチン
  2. コンドラチェフ
  3. ジュグラー
  4. クズネッツ
4:1971年8月15日のドルと金の交換停止で下落した相場の名称で正しいものを1つ選びなさい。この年に1ドル360円が終わりました。
  1. ブッシュショック
  2. レーガンショック
  3. ニクソンショック
  4. カーターショック

4.3月以降の主要イベントのお知らせ

  • 5月26日18時 〜 イカスカラオケ倶楽部西新橋、倶楽部「エル」
  • 6月03日18時 〜 上期交流会青山一丁目 AOSHIMA(あおしま)
  • 6月30日13時 〜 イカス企業見学会 花王東京工場と柴又帝釈天

*以上の他、各種イベントはイカス イベント情報をご覧ください。

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    「一般会員」‥‥ 会費無料、「活かす通信」、各種イベント・セミナー等の優先案内、情報提供。
    「投資クラブ会員」‥‥ 年間運営費36,000円、一般会員サービスに合わせて投資クラブで専門情報を受けて実投資に参加できます。
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(株式投資力クイズの答え:1→4 2→4 3→2 4→3)