ご 挨 拶
特定非営利活動法人 イカス
理事長 林 孝男
市場経済の世界では、産業界へ資金を供給する方法として間接金融(銀行)と、直接金融(証券)があります。戦後の日本では産業資金のパイプ役を銀行による間接金融が中心に担ってきましたが、今後は証券市場を通じた直接金融が重要な役割を果たす時代となります。その為には、個人投資家の証券市場への直接参加が欠かせません。しかし、まだその重要性の認識は低く、投資教育に必要な環境整備もなされていません。
日本の国際競争力の現状は、世界経済フォーラムランキングで先進国中産業競争力は中位、投資に関する教育に関しては下位の評価を受けています。
そのような状況の中で2001年4月から401Kの導入がなされ、2002年4月からペイオフの解禁が実施されましたが、その為の対策は決して十分とは言えません。
こうした観点に立ち、自己判断、自己責任のとれる賢い投資家を育てることにより産業界や起業家への資金の流れを円滑にする個人投資家層を拡大させ、「投資のリスクとリターン」の考え方と重要性の認識を高め、現場に即した社会教育を推進することは社会的にも極めて有意義なことと考えます。
2000年の設立からイカスの事業活動を通じて、投資教育セミナーや講師派遣等を実施してまいりましたが、学生及び社会人教育を通じての社会公益性を鑑み、この事業を特定非営利活動法人として、東京をはじめ日本全国の個人に対して経済・投資・年金に関するセミナー、また投資経験豊富な熟年層と知識吸収力に燃えた若者との交流会等のイベント、投資クラブの設立、活動支援や運営の指導等を行っていきます。
私達は自由な市場経済に欠かせない投資知識を広めることを目的として、この特定非営利活動法人イカスを設立しています。
皆さま方のご理解とご協力をお願い申し上げます。
このイカスとは、
I C A S |
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INVESTMENT CLUBS ADMINISTRATIVE SUPPORT |
の頭文字を取り、投資クラブ運営サポートを表しています。